ロッドやリール、ルアーが増えてくると、市販の収納用品だけでは置き場所やサイズが合わないことがあります。そこで役立つのが、収納場所と手持ちの釣具に合わせて作れる釣具収納DIYです。
釣具収納を自作すると、デッドスペースを活用できるだけでなく、必要な道具をすぐ取り出せるようになります。一方で、寸法や固定方法を誤ると、ロッドの転倒やリールの傷、湿気によるサビにつながるため注意が必要です。
この記事では、初心者でも取り組みやすいロッドスタンドを中心に、ルアーや仕掛けの収納方法、材料選び、作業手順を分かりやすく解説します。
釣具収納DIYを始める前の計画
釣具収納は、いきなり木材を切るのではなく、収納量と設置場所を確認するところから始めます。釣具は形や長さがバラバラなので、先に寸法を測ることが失敗を防ぐ近道です。
収納する釣具を3種類に分ける
- 長い物:ロッド、ランディングシャフト、玉網など
- 中型の物:リール、ライン、フィッシュグリップ、プライヤーなど
- 小物:ルアー、フック、スナップ、オモリ、仕掛けなど
使用頻度も「毎回使う」「釣種によって使う」「予備・保管用」の3段階に分けましょう。毎回使う物は腰から目線の高さ、使用頻度が低い物は上段や奥側へ配置すると、出し入れしやすくなります。
設置場所と釣具の寸法を測る
設置場所は幅・高さ・奥行きを測り、扉や引き出しを開くための余白も確認します。収納家具の前には、少なくとも50~60cm程度の作業スペースがあると、ロッドやケースを取り出しやすくなります。
ロッドスタンドの間隔は一律に決めず、グリップの最も太い部分を測り、その直径に10~20mm程度を加えるのが目安です。リールを付けたまま収納する場合は、ハンドル同士が接触しないかも確認してください。
釣具収納DIYの種類と費用・難易度を比較
収納方法は、釣具の量と設置場所に合わせて選びます。以下の費用は材料やサイズで変わるため、一般的な小型収納を作る際の目安として考えてください。
| 収納方法 | 向いている物 | 費用の目安 | 難易度 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 床置きロッドスタンド | ロッド、玉網 | 2,000~5,000円程度 | 普通 | 移動しやすく賃貸でも導入しやすい |
| 壁掛けホルダー | ロッド、ネット | 1,000~4,000円程度 | 普通~高め | 床を使わないが壁の強度確認が必要 |
| 有孔ボード収納 | 工具、小型ケース | 2,000~6,000円程度 | 普通 | フックの位置を変更しやすい |
| ケース・引き出し収納 | ルアー、仕掛け、消耗品 | 500~3,000円程度 | 低い | 加工が少なく初心者向き |
電動工具を持っていない場合は、ホームセンターの木材カットサービスを利用すると作業量を減らせます。賃貸住宅では、壁に穴を開ける方法よりも床置き式や既存ラックに取り付ける方式が適しています。
木製ロッドスタンドをDIYする手順
ここでは、6本前後のロッドを収納する床置きタイプを例にします。目安は幅450~500mm、高さ700~900mm、奥行き250~300mmです。実際の寸法は、ロッドのグリップやリールの大きさに合わせて調整してください。
必要な材料と工具
- 厚さ12mm以上を目安にした合板または集成材
- 木ネジ、木工用接着剤
- 滑り止め用ゴム、フェルトまたはクッション材
- メジャー、差し金、鉛筆
- のこぎり、ドリル、ドライバー
- 紙やすり(120番前後と240番前後)
- 必要に応じて水性ニスや木部用塗料
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1. ロッドと設置場所を採寸する
収納本数、グリップ直径、リールを含む横幅を測り、簡単な図面を作ります。6本収納なら中心間隔は60~80mm程度から検討し、太いグリップや大型リールがある場合は広げます。
つまずきやすいポイント:ロッド単体の太さだけで決めると、リール同士がぶつかります。最も大きな組み合わせを基準に仮置きしてください。
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2. 木材へ線を引いて切断する
底板、左右の側板、上部ホルダーを切り出します。左右の側板は同じ寸法になるよう、2枚を重ねて位置を確認するとずれを抑えられます。
つまずきやすいポイント:切断線の中央ではなく、不要になる側へ刃の厚みを逃がします。数mmの誤差でも組み立て時の傾きにつながります。
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3. 上部ホルダーに溝を作る
ロッドを横から入れられるよう、上部の板にU字型の溝を作ります。溝幅はグリップまたはブランクを実測し、余裕を持たせます。接触部分にはフェルトやゴムを貼ると傷を防げます。
つまずきやすいポイント:溝が狭いと出し入れのたびにロッドへ力がかかります。端材で試し穴を作り、通り具合を確認してから本番を加工しましょう。
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4. 切断面と角を研磨する
120番前後の紙やすりで切断面を整え、240番前後で仕上げます。手が触れる角は軽く丸め、ささくれを残さないようにします。
つまずきやすいポイント:溝の内側は磨き忘れやすい場所です。細く丸めた紙やすりを使い、ロッドに触れる部分を重点的に確認します。
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5. 仮組みしてから固定する
底板と側板、上部ホルダーを仮組みし、直角を確認します。問題がなければ下穴を開け、木工用接着剤と木ネジで固定します。下穴はネジより細い径にし、木材の端から近すぎる位置を避けます。
つまずきやすいポイント:下穴なしでネジを入れると木材が割れることがあります。接着剤がはみ出した場合は、乾く前に布で拭き取ってください。
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6. 保護材を付けて安定性を確認する
底面へ滑り止めを貼り、ロッドが触れる場所へクッション材を付けます。ロッドを1本ずつ収納し、ぐらつきや重心の偏りを確認します。必要なら背面に補強板を追加してください。
つまずきやすいポイント:最初から全本数を載せず、少しずつ荷重を増やします。小さな子どもやペットがいる場所では、転倒防止ベルトなども検討しましょう。
ルアー・リール・小物を整理するDIYアイデア
有孔ボードで使用頻度の高い道具を見せる収納にする
有孔ボードは、プライヤー、ラインカッター、フィッシュグリップなどの収納に向いています。フックを移動できるため、道具が増えても配置を変えやすいのが利点です。
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1. 道具を並べて必要な面積を決める
つまずきやすいポイント:現在の道具で埋め尽くさず、全体の20%程度を空きスペースとして残すと追加に対応しやすくなります。
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2. 壁との間に空間を作って固定する
つまずきやすいポイント:フックの先端が裏側へ出るため、ボードを壁へ密着させないでください。壁材に合った下地や固定具を選びます。
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3. 重い物を下、軽い物を上へ配置する
つまずきやすいポイント:リールなどの重い物を細いフックへ掛けるのは避け、棚や専用ホルダーで支えます。
ルアーと仕掛けは透明ケースで分類する
ルアーは「ミノー」「メタルジグ」「ワーム」など種類別に分けるほか、「シーバス」「アジング」のように釣種別に分ける方法もあります。ケースの正面と側面の両方へラベルを貼れば、棚置きでも引き出しでも内容を確認できます。
フックやスナップは小分けケースへ入れ、サイズを数字で表示しましょう。ただし、使用後の濡れたルアーを密閉ケースへ戻すとサビの原因になります。真水で塩分や汚れを落とし、十分に乾燥させてから収納してください。
リールはハンドルやスプールへの圧力を避ける
リールは不安定なフックへ吊るすより、棚や仕切り付きケースへ置く方法が安心です。棚板に滑り止めシートを敷き、隣のリールと接触しない間隔を取ります。長期保管前は汚れや水分を除去し、ドラグを締め込んだままにしないよう、使用機種の取扱説明書に従って保管してください。
釣具の洗浄方法や長期保管も含めて整理したい場合は、釣具の収納・保管・メンテについてさらに詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
釣具収納DIYでよくある失敗・注意点
- 採寸前に材料を買う:収納できても設置場所に入らないことがあります。釣具と設置スペースの両方を測りましょう。
- 収納間隔が狭すぎる:リールやハンドルが干渉します。最大サイズの道具で仮置きすることが重要です。
- 壁の強度を確認しない:石こうボードだけでは十分に固定できない場合があります。下地の位置と固定具の対応荷重を確認してください。
- 木材の角や溝を磨かない:ささくれで手を傷つけたり、ロッド表面を傷めたりする可能性があります。
- 濡れた釣具を密閉する:湿気が残り、フックや金属部品のサビにつながります。洗浄後は風通しのよい日陰で乾燥させます。
- 収納量を限界まで詰める:取り出しにくくなり、整理が続きません。将来増える分として10~20%程度の余白を意識しましょう。
- 転倒対策をしない:背が高く奥行きの浅い収納は不安定です。重い物を下段へ置き、必要に応じて壁や家具へ固定します。
釣具収納DIYを成功させるポイントは、見た目よりも採寸、取り出しやすさ、乾燥、転倒防止を優先することです。最初から大規模な棚を作らず、ルアーケースや6本程度のロッドスタンドなど、小さな収納から始めると失敗を抑えられます。定期的に不要な仕掛けや傷んだフックも見直し、安全で使いやすい収納環境を維持しましょう。
釣具の整理にはタックルボックスやケースが役立ちます。収納アイテムを見比べてみてください。

