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本虫(マムシ)とは?特徴と付け方

虫餌(イソメ・ゴカイ系)

結論からいうと、釣り餌の本虫は「価格はやや高いものの、強いにおいと身持ちで大型魚を狙いやすい虫餌」です。マダイ、クロダイ、カレイ、アイナメ、スズキなどを狙う投げ釣りやブッコミ釣りで活躍します。

小さく切ればキスなどにも使えますが、本虫の長所を生かすなら、3〜10cm程度の長めの房掛けや1匹掛けが効果的です。釣行時間が3〜4時間なら、竿1本につき30〜50g前後をひとつの目安にするとよいでしょう。ただし、魚の活性や餌取りの多さによって消費量は変わります。

虫餌(イソメ・ゴカイ系)の種類や使い分けも確認したい方は、虫餌(イソメ・ゴカイ系)についてさらに詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

釣り餌の本虫とは?特徴と呼び名

本虫は、海釣りで使われるイソメ・ゴカイ類の一種です。赤褐色から茶褐色の太い体を持ち、青イソメよりも身がしっかりしています。地域や釣具店によっては「マムシ」「岩虫」「岩イソメ」などの名前で販売されることもあります。

ただし、虫餌の呼び名には地域差があり、店によって「本虫」と「岩虫」を区別する場合もあります。購入時は名前だけで判断せず、狙う魚や釣り方を店員に伝えて確認すると確実です。

本虫が魚を引き寄せる理由

本虫の大きな特長は、切ったときに出る体液と強いにおいです。海中でにおいが広がるため、濁りがある日や夜釣り、餌を見つけにくい状況でも魚に存在を知らせやすいとされています。

また、身が比較的硬く、針から外れにくい点もメリットです。投げ釣りで遠投しても餌が残りやすく、仕掛けを長く待つカレイ釣りや大型魚狙いに向いています。

青イソメ・石ゴカイとの違い

虫餌 主な特長 向いている釣り 価格の傾向
本虫 においが強く、太くて身持ちがよい 投げ釣り、ブッコミ釣り、大型魚狙い 高め
青イソメ よく動き、幅広い魚が食べる 堤防釣り、投げ釣り、ウキ釣り 標準的
石ゴカイ 細くて柔らかく、小針に付けやすい キス、ハゼなど小型魚狙い 標準的

本虫は青イソメより高価なことが多く、店舗や季節によっては同じ重量で2〜4倍ほどの価格差が生じる場合があります。そのため、すべてを本虫にするのではなく、青イソメと組み合わせる方法も実用的です。

本虫で釣れる魚とおすすめの釣り方

本虫は特定の魚だけに使う専用餌ではありません。海底付近で餌を探す魚を中心に、さまざまな魚種を狙えます。

  • マダイ:投げ釣りやブッコミ釣りで1匹掛け、または長めの房掛け
  • クロダイ:堤防や磯からのブッコミ釣り、ウキ釣り
  • カレイ:砂泥底での投げ釣り。においを生かして仕掛けを待つ
  • アイナメ・カサゴ:岩礁帯やテトラ周辺での探り釣り
  • スズキ:河口や堤防でのブッコミ釣り、夜釣り
  • キス:細い部分を3〜5cmほどに切って使用

大型魚狙いでは長く付ける

マダイやクロダイなどを狙う場合は、本虫を6〜10cmほど残して付けるか、サイズが合えば1匹をそのまま使います。餌を大きくすると小魚に取られにくくなり、大型魚へ強くアピールできます。

一方、魚の食いが浅いときに長すぎる餌を使うと、針のない先端だけをかじられることがあります。その場合は、垂らす長さを2〜3cmほどまで短くするか、針先に近い位置で切り直してください。

青イソメとの組み合わせも有効

本虫と青イソメを同じ針に付ける「ミックス掛け」は、においと動きを同時に生かせる方法です。先に本虫を針へ通し、最後に青イソメを1〜2匹掛けると、青イソメの動きが加わります。

ただし、餌を付けすぎると空気抵抗が増え、遠投しにくくなります。飛距離を優先する場合は、本虫1本または短い房掛けに抑えましょう。

本虫の付け方と扱い方

本虫は太さがあるため、針の大きさと刺す位置が重要です。目安として、キスなら7〜9号程度のキス針、クロダイなら2〜4号程度のチヌ針、カレイやスズキなら10〜14号程度の丸セイゴ針が使いやすいでしょう。製品によって針の寸法が異なるため、最終的には餌の太さと狙う魚に合わせます。

基本の通し刺し

  • 本虫の頭に近い硬い部分を持つ
  • 頭側から針先を刺す
  • 針軸に沿って本虫を少しずつたくし上げる
  • 針先を体の途中から外へ出す
  • 狙う魚に合わせて、垂らす部分を2〜10cm残す

針先を完全に隠すと掛かりが悪くなる場合があります。根掛かりしにくい場所では、針先を1〜2mmほど外へ出しておくのが基本です。

切り身にして使う方法

キスや小型のカレイを狙う場合は、本虫を3〜5cmほどに切り、縫うように2〜3回刺します。体液が出るため、切った直後は特ににおいを出しやすい状態です。

手でちぎると身がつぶれやすいため、小型の餌用ハサミを用意すると扱いやすくなります。本虫の頭部には硬い口器があり、種類や大きさによっては指を挟まれることもあるため、頭側を無理につままず、ハサミや虫餌用ピンセットを使うと安心です。

購入量・保存方法・鮮度の見分け方

購入量は竿1本で30〜50gが目安

3〜4時間の釣行であれば、竿1本につき30〜50g程度がひとつの目安です。竿を2本出す場合や餌取りが多い時期は、50〜100g程度を検討します。釣具店では500円、1,000円など金額単位で注文できることも多いため、「竿の本数」「釣行時間」「狙う魚」を伝えて相談しましょう。

本虫は高価なので、予算を抑えるなら本虫を少量、青イソメを多めに用意します。たとえば大型魚用の仕掛けには本虫、小型魚や魚の反応を探る仕掛けには青イソメという使い分けができます。

釣り場では高温と真水を避ける

本虫は暑さに弱いため、夏の直射日光や車内への放置は避けます。販売時の床材や包装に入れたまま餌箱へ移し、クーラーボックス内の日陰で管理してください。ただし、氷や保冷剤へ直接触れさせると冷えすぎるため、タオルや仕切りを1枚挟みます。

また、水道水をかけたり真水へ沈めたりしてはいけません。急激な環境変化で弱る原因になります。海水へ長時間沈めたままにする方法も酸欠になりやすいため、基本的には購入時の状態を保ちます。

自宅では短期間の保存を前提にする

持ち帰った本虫は、販売時の床材を残し、湿らせた新聞紙などで包んで8〜12℃前後を目安に保管します。冷蔵庫を使う場合は、冷気の吹き出し口や凍結しやすい場所を避けてください。適温は販売状態によっても異なるため、購入店の案内を優先しましょう。

家庭での保存は1〜3日程度の短期間を前提とし、できるだけ早く使うのが安全です。異臭が強い、体が溶けている、触っても張りがない個体は取り除きます。弱った個体を一緒にしておくと、ほかの本虫まで傷みやすくなります。

本虫を使う際の注意点とまとめ

本虫は、においと身持ちを生かして大物を狙える優秀な釣り餌ですが、常に青イソメより釣れるとは限りません。魚が小さいときや活発に動く餌へ反応しているときは、細くて動きのよい青イソメや石ゴカイが有利になる場合もあります。

使い分けのポイントは次のとおりです。

  • マダイ、クロダイ、カレイなどの大型魚狙いは本虫
  • 遠投や長時間待つ釣りでは身持ちのよい本虫
  • キスやハゼなど小型魚狙いは細い虫餌
  • 迷ったときは本虫と青イソメを両方用意する
  • 余った虫餌は釣り場へ放さず、自治体の区分に従って処分する

つまり本虫とは、「高価でも、強いにおいと外れにくさを優先したい場面で選ぶ虫餌」です。狙う魚に合わせて3〜10cm程度に調整し、高温と真水を避けて鮮度を保てば、その特長を十分に生かせます。

イソメやゴカイは万能な定番の虫餌。鮮度が大事なので、通販や販売店の情報を確認しておきましょう。

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