「釣りに行きたいのに餌がない」というとき、冷蔵庫にあるちくわを釣り餌として使えるのか気になる方も多いでしょう。結論からいうと、ちくわは小魚や根魚などを狙う代用餌として使えます。
ただし、ちくわは柔らかく、投げたときや魚につつかれたときに針から外れやすい食材です。適切な大きさに切り、皮の部分へ針を通すことが釣果につなげるポイントになります。
この記事では、釣り餌にちくわを使うメリット、狙える魚、外れにくい付け方、相性のよい仕掛けを分かりやすく解説します。
釣り餌にちくわは使える?釣れる理由と特徴
ちくわはスケトウダラなどの魚肉を主原料とする練り製品です。商品によって原材料は異なりますが、魚由来のにおいやうま味を含むため、海にすむ雑食性・肉食性の魚が反応する可能性があります。
スーパーやコンビニで手に入りやすく、包丁やハサミで好きな大きさに調整できる点もメリットです。加熱済みなので、生餌を触るのが苦手な方でも比較的扱いやすいでしょう。
一方、イソメやオキアミのように水中で動く餌ではありません。ちくわだけで広範囲から魚を呼び寄せるというより、魚がいる場所へ仕掛けを届けて食わせる餌と考えるのが適切です。
ちくわを使うメリット
- スーパーやコンビニで入手しやすい
- 残ったものを少量だけ釣りに持参できる
- 生き餌のように保管や温度管理の手間がかからない
- ハサミで対象魚に合う大きさへ切れる
- 魚肉由来のにおいがある
ちくわの弱点
- 身が柔らかく、針持ちは市販の練り餌やイカより弱い
- 強く投げると針から外れやすい
- フグや小魚などの餌取りにも狙われやすい
- 水中に長時間置くとふやけて崩れやすくなる
- 狙う魚や時期によっては反応がほとんどない
ちくわで狙いやすい魚と市販餌との違い
釣り餌ちくわと相性がよいのは、堤防や岸壁の足元にいる小型魚、根魚、雑食性の魚です。具体的には、ハゼ、ベラ、カサゴ、メバル、フグなどが口にする可能性があります。地域によっては小型のクロダイやウミタナゴなどが反応することもありますが、必ず釣れるわけではありません。
特に狙いやすい場所は、堤防の際、岩の隙間、敷石周辺、船着き場の柱付近です。魚の姿が見える場所や、市販餌への反応が確認できる場所で試すと効率的です。
| 餌の種類 | 入手しやすさ | 針持ち | 集魚力の目安 | 向いている釣り |
|---|---|---|---|---|
| ちくわ | 高い | やや弱い | 控えめ | 足元釣り、穴釣り、ウキ釣り |
| オキアミ | 釣具店で入手 | やや弱い | 高い | ウキ釣り、サビキ釣り |
| イソメ類 | 釣具店で入手 | 比較的高い | 高い | 投げ釣り、ハゼ釣り |
| イカの切り身 | 高い | 高い | 中程度 | 穴釣り、胴付き仕掛け |
| 魚肉ソーセージ | 高い | 弱い | 控えめ | 小物釣り、足元釣り |
ちくわは入手しやすさに優れる一方、針持ちと集魚力では専用餌に及びません。急に餌が必要になったときや、身近な場所で短時間の小物釣りを楽しみたいときの選択肢です。
なお、管理釣り場や釣り堀では使用できる餌が決められていることがあります。河川、湖、港湾施設にも独自のルールがあるため、使用前に現地の案内や管理者の規定を確認してください。
釣り餌ちくわの作り方と外れにくい付け方
ちくわは大きすぎると魚が針までくわえられず、小さすぎるとすぐに崩れます。最初は幅5〜10mm、長さ10〜20mm程度を目安にし、魚の口や針の大きさに合わせて調整しましょう。
- ちくわを冷やしておく
使用直前まで冷蔵庫や保冷剤入りのクーラーボックスに入れます。温まると柔らかくなり、針から外れやすくなるのがつまずきやすいポイントです。冷凍する場合は完全に凍ったまま使わず、ハサミで切れる程度に半解凍してください。 - 縦方向に切り開く
ちくわを筒のまま輪切りにするより、縦に切って板状にすると大きさを調整しやすくなります。柔らかい内側だけでは崩れやすいため、焼き色が付いた外皮を残してください。 - 5〜10mm幅の短冊に切る
小型のハゼやベラなら5mm角前後、カサゴなどには幅5〜10mm、長さ10〜20mm程度から試します。餌だけ取られる場合は、一度に大きくせず少しずつ小さくするのがコツです。 - 外皮から針を刺す
焼き目のある硬めの部分へ針先を入れ、柔らかい身へ抜きます。身の中心だけに刺すと、投入時に裂けやすいので注意してください。 - 縫い刺しで2回通す
針を一度抜いた後、数mmずらしてもう一度刺します。2点で支えることで、1回だけ刺すより外れにくくなります。ただし何度も刺すと穴が広がるため、基本は2回程度で十分です。 - 針先をわずかに出す
針先を完全に隠すと、魚が食いついても掛かりにくくなります。針先が餌の表面から少し出る状態に整えてください。
さらに外れにくくする方法
遠投する必要がある場合は、釣り餌用の餌巻き糸でちくわを2〜4周ほど軽く固定します。強く締めすぎるとちくわが切れるため、針の軸に沿わせる程度で構いません。
ただし、ちくわはもともと遠投向きではありません。餌巻き糸を使っても強いキャストでは外れることがあるため、基本的には足元から10〜20m程度までの近距離を狙いましょう。
ちくわと相性のよい仕掛けと釣り方
1.足元の小物釣り
初心者が試しやすいのは、堤防の足元へ仕掛けを落とす方法です。小型の針に5mm角前後のちくわを付け、表層から海底付近まで少しずつ深さを変えます。
魚が見えていても反応しない場合は、餌を小さくするか、仕掛けを20〜30cmほどゆっくり上下させて存在を知らせます。激しく動かすと不自然になるうえ、餌が外れやすくなるので注意しましょう。
2.穴釣り・際釣り
カサゴなどの根魚を狙うなら、ブラクリ仕掛けや胴付き仕掛けで岩の隙間、堤防の際へ落とします。ちくわは幅5〜10mm、長さ10〜20mm程度の短冊形にすると、小魚用より存在感を出せます。
着底後は糸を張り、10〜30秒ほど待って反応を確認します。根掛かりしやすい場所では底に放置せず、少し持ち上げてから再び落としてください。
3.ウキ釣り
軽い仕掛けで近距離を狙うウキ釣りにも使用できます。アタリがあってもすぐに強く合わせず、ウキが明確に沈んだタイミングで竿を上げるのが基本です。
小さなアタリだけが続くときは、餌取りがちくわの端をつついている可能性があります。仕掛けを回収し、餌の残りと針先の状態を確認しましょう。
4.投げ釣り
ちくわでの投げ釣りは不可能ではありませんが、空気抵抗や着水の衝撃で外れやすいため優先度は低めです。軽く振り込む近距離の釣りにとどめ、遠投が必要ならイソメ類や針持ちのよいイカの切り身を選ぶほうが確実です。
釣り餌にちくわを使う際の失敗・注意点
ちくわは便利な代用餌ですが、使い方を誤ると「すぐ外れる」「餌だけ取られる」といった結果になりがちです。最後に、よくある失敗と対策を確認しておきましょう。
- 身の中央だけに針を刺す:柔らかい部分から裂けるため、硬めの外皮を含めて縫い刺しにします。
- 餌を大きく付けすぎる:魚が針まで吸い込めません。最初は5〜10mm幅を基準に調整します。
- 強く投げる:投入時の衝撃で外れます。足元や近距離へ静かに落としてください。
- 同じ餌を長時間使う:水を吸ったちくわは崩れやすくなります。アタリがなくても定期的に回収して状態を確認します。
- ちくわだけを大量にまく:食べ残しは水質悪化や野生動物を集める原因になります。必要量だけ使い、残りは必ず持ち帰りましょう。
- 真夏に常温で放置する:食品なので高温下では傷みます。食用とは分け、密閉容器と保冷剤で管理してください。
- 釣り場の規則を確認しない:食品餌や撒き餌を禁止している場所もあります。看板や公式サイトで事前に確認しましょう。
釣り餌ちくわは、専用餌がないときに小物釣りや穴釣りを楽しめる便利な選択肢です。冷やしたちくわを5〜10mm幅に切り、外皮へ針を2回通すことが成功の基本となります。一方で針持ちは強くないため、遠投や長時間の放置には向きません。
ちくわ以外の身近な食材も比較したい場合は、家にあるもの・食品の代用餌についてさらに詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。対象魚や釣り方に合わせて市販餌とも使い分け、安全と釣り場のルールを守って楽しみましょう。
身近な食材でも釣りは楽しめますが、定番の餌も一度試す価値ありです。まとめてチェックできます。

