釣り餌として使われるエビは、マダイやクロダイ、アジ、メバル、カサゴなど、幅広い魚を狙える万能餌です。堤防、磯、船、河口など多くの釣り場で使え、初心者でも魚に食わせやすいというメリットがあります。
ただし、エビなら何でも同じように釣れるわけではありません。オキアミ、冷凍エビ、活きエビなどによって、得意な魚や適した仕掛けが異なります。この記事では、釣り餌のエビで釣れる魚、餌の選び方、針への付け方を具体的に解説します。
釣り餌のエビで釣れる魚ランキング
エビを食べる魚は非常に多く、海釣りでは小型魚から大型魚まで狙えます。次の順位は、一般的な堤防や磯での狙いやすさ、エビ餌との相性、釣り方の豊富さを基準にした目安です。地域、季節、水温、回遊状況によって釣れやすさは変わります。
| 順位 | 釣れる魚 | 相性のよいエビ餌 | 主な釣り方 | 狙う場所 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | マダイ | オキアミ、活きエビ | ウキ釣り、カゴ釣り、ひとつテンヤ | 堤防、磯、船 |
| 2位 | クロダイ | オキアミ、シラサエビ | ウキ釣り、落とし込み | 堤防、河口、磯 |
| 3位 | アジ | 小粒オキアミ、アミエビ | サビキ釣り、ウキ釣り | 港、堤防 |
| 4位 | メバル | シラサエビ、小型オキアミ | ウキ釣り、胴突き | 常夜灯周辺、岸壁 |
| 5位 | カサゴ | 冷凍エビ、むきエビ | 穴釣り、胴突き | テトラ、岩礁帯 |
| 6位 | カワハギ | むきエビ、オキアミ | 胴突き、船釣り | 堤防、船 |
| 7位 | スズキ | 活きエビ、シラサエビ | エビ撒き釣り、ウキ釣り | 河口、運河、堤防 |
| 8位 | ヒラメ | 活きエビ、大きめのエビ | 泳がせ釣り、船釣り | 砂地、堤防、船 |
| 9位 | イサキ | オキアミ | カゴ釣り、フカセ釣り | 磯、沖堤防、船 |
| 10位 | キジハタ | 冷凍エビ、活きエビ | 胴突き、探り釣り | 岩礁帯、テトラ |
マダイ・クロダイなどのタイ類
マダイとクロダイは、エビ餌を代表する対象魚です。堤防ではオキアミを使ったウキ釣りやカゴ釣り、船では活きエビを使うひとつテンヤなどが定番です。小型のタイだけでなく、30cmを超える魚が掛かる可能性もあるため、ハリスは狙うサイズや釣り場に合わせて選びます。
クロダイは底付近を意識して餌を流すのが基本です。餌が海底から大きく浮いていると反応しにくいことがあるため、ウキ下を調整しながら底付近を探りましょう。
アジ・サバ・イサキなどの回遊魚
アジやサバには、小粒のオキアミやアミエビが向いています。サビキ釣りではアミエビをまき餌として使い、針に小さなオキアミを付ける方法も有効です。魚が回遊していれば数釣りを期待できます。
イサキや小型のブリ類もオキアミに反応します。ただし、回遊魚は群れが釣り場へ入っているかどうかが重要です。周囲で釣れ始めたら、手返しよく仕掛けを投入しましょう。
メバル・カサゴ・キジハタなどの根魚
根魚は甲殻類を捕食するため、エビ餌と特に相性のよい魚です。カサゴは2〜4cm程度に切った冷凍エビやむきエビでも狙えます。テトラの隙間や岸壁の際へ仕掛けを落とし、底から10〜50cm程度の範囲を探るのが基本です。
このほか、シロギス、ハゼ、ウナギ、ベラ、フエダイ類などもエビ餌で釣れることがあります。淡水や汽水域では使用できる餌が制限される場所もあるため、漁業権や釣り場のルールを事前に確認してください。
釣り餌に使うエビの種類と特徴
オキアミ
オキアミは見た目が小型のエビに似ていますが、生物学上は一般的なエビとは異なる甲殻類です。海釣りでは非常に広く使われ、付け餌とまき餌の両方に利用できます。サイズは商品によって異なりますが、狙う魚の口に合わせてS、M、Lなどを選ぶのが基本です。
アジや小型魚には小粒、クロダイやマダイには中粒から大粒が目安です。価格を抑えやすく、魚種を限定せず使えるため、初めてエビ餌を使う人にも向いています。
アミエビ
アミエビは主にサビキ釣りのまき餌として使われます。コマセカゴへ入れて海中に放出し、アジ、サバ、イワシなどを寄せるのが基本的な用途です。粒が小さいため、一般的な針へ1匹ずつ付ける用途にはあまり向きません。
常温保存できるチューブタイプもあり、短時間の釣りや持ち運びやすさを優先する場合に便利です。一方、集魚力を重視するなら冷凍ブロックが候補になります。
シラサエビなどの活きエビ
活きエビは水中で動くため、スズキ、メバル、クロダイなどへ強くアピールできます。エビ撒き釣りでは、活きエビを少量ずつ投入して魚を寄せ、同じエビを針に付けて狙います。
弱らせないためには、エビ用クーラーやエアポンプを用意し、水温の急変と酸欠を避けることが大切です。活き餌は冷凍餌より管理に手間がかかるため、中級者以上や釣り場で確実に使い切れる人に向いています。
冷凍エビ・むきエビ
冷凍エビやむきエビは保存しやすく、カサゴ、カワハギ、ハゼなどを狙う探り釣りに使えます。大きすぎる場合は2〜4cm程度に切り、針の大きさに合わせましょう。食品用のエビを流用できる場合もありますが、味付け済みや加熱済みの商品は身質が異なるため、釣り専用餌のほうが扱いやすい傾向があります。
エビ餌に合う仕掛けと釣り方
初心者はウキ釣りか胴突き仕掛けがおすすめ
堤防でアジ、メバル、小型のタイを狙うならウキ釣りが分かりやすい方法です。餌が流れる深さをウキ下で調整でき、魚のアタリも目で確認できます。まずは水深の半分程度から始め、反応がなければ50cm〜1mずつ深くすると効率的です。
カサゴやカワハギを狙うなら、針が2〜3本付いた胴突き仕掛けが便利です。オモリを底まで落としたら、糸を張った状態で数秒待ち、反応がなければ少し持ち上げて位置を変えます。根掛かりしやすい場所では、仕掛けを底へ寝かせたままにしないことが重要です。
大型魚にはエビ撒き釣りやひとつテンヤ
スズキやクロダイには活きエビを使うエビ撒き釣り、船のマダイにはひとつテンヤが代表的です。ひとつテンヤでは、エビが水中で回転しないよう、尾から針を通して姿勢を整えます。使用するテンヤの重さは水深や潮流によって変わるため、船宿が指定する号数を確認してください。
釣果を高めるエビ餌の付け方と保存方法
針先を隠しすぎない
オキアミは尾羽を少し切り、尾側から針を刺して胴に沿わせる「腹掛け」や「背掛け」が基本です。針先を完全に身の中へ埋めると、魚が掛かりにくくなる場合があります。針先をわずかに外へ出し、エビが曲がりすぎないように付けましょう。
小型魚に餌だけ取られる場合は、オキアミを針の大きさに合わせて小さくするか、頭を外して身をコンパクトに付けます。反対に大型魚を狙う場合でも、単純に餌を大きくすればよいとは限りません。魚の口と針のサイズが合うことを優先してください。
餌が取れたら早めに交換する
エビ餌は柔らかく、投入時の衝撃や小魚の攻撃で外れることがあります。アタリがなくても5〜10分を目安に仕掛けを回収し、餌の有無や形を確認すると無駄な待ち時間を減らせます。遠投する場合は、身が締まった加工オキアミや餌持ちを高めた商品が便利です。
冷凍餌は使う分だけ解凍する
冷凍オキアミや冷凍エビは、釣行前に必要量だけ小分けにしておくと扱いやすくなります。高温の場所に長時間放置せず、クーラーボックスや保冷剤を利用しましょう。一度完全に解凍して傷んだ餌の再冷凍は、品質低下につながるため避けるのが無難です。
活きエビは密閉容器へ詰め込みすぎず、エアポンプなどで酸素を供給します。釣り場の水を急に大量交換すると水温や塩分が変わるため、状態を見ながら管理してください。
まとめ|目的に合ったエビ餌を選ぼう
釣り餌のエビで釣れる魚は、マダイ、クロダイ、アジ、メバル、カサゴ、スズキ、カワハギなど多岐にわたります。エビ餌は魚の食性に合いやすく、堤防から船釣りまで活用できるのが大きな魅力です。
- 初心者・汎用性重視:オキアミを使ったウキ釣りがおすすめ
- 予算重視:冷凍オキアミや冷凍アミエビを必要量だけ解凍
- アジの数釣り重視:アミエビを使うサビキ釣り
- 根魚狙い:冷凍エビやむきエビを使う穴釣り・胴突き
- 大型魚・アピール力重視:活きエビを使うエビ撒き釣りや船釣り
- 保存性重視:加工オキアミや常温保存タイプ
最初から魚種を絞れない場合は、対応魚種が多く仕掛けも選びやすいオキアミから始めるとよいでしょう。エビ餌の種類や選び方を体系的に確認したい方は、エビ餌についてさらに詳しく知りたい方はこちらも参考にしてください。
エビ餌は種類が豊富で、狙える魚も幅広いのが魅力。冷凍・活きの使い分けを見比べてみてください。

